メタボリックシンドロームは「内臓脂肪症候群」とも言われ、高血圧症、糖尿病、高脂血症など、身体がさまざまな病気を引き起こしやすい状態になっていることを指します。
内臓に脂肪が蓄積しすぎることにより、高血圧、糖尿病などを発症して動脈硬化へと進行し、脳梗塞や心筋梗塞に発展する確率が非常に高くなるわけです。
メタボリックシンドロームは運動不足、不規則な食事や食べ過ぎ・間食などの飽食、緑黄色野菜の摂取不足、濃い味付けの食事、過度のストレスなど、生活習慣により引き起こされること多いということがわかっています。
しかし、すぐには重篤な病気に発展しないため、自分がメタボリックシンドロームの状態であることにすら気がついていない人も多いのではないでしょうか。
メタボリックシンドロームであるかどうかの診断基準はいくつかありますが、血圧については、収縮期(最大)血圧が130mmHg以上または拡張期(最小)血圧が85mmHg以上、肥満を表すBMI が25以上、空腹時血糖値が110mg/dl以上、脂質については、中性脂肪値が150mg/dl以上またはHDLコレステロール値が40mg/dl未満、これらの数値の2つ以上が当てはまるかどうかが判断の基準となります。
健康診断を受けていなくても、お腹がポッコリ出ているようであれば、メタボリックシンドロームを疑ったほうがいいですね。
このメタボリックシンドロームの予防としては適度な運動を継続するなど、今までの生活習慣を改めることが一番効果的です。
しかし、生活習慣をすぐに改めるというのは意外と難しいものです。
そこでサプリメントなどに頼るケースが出てくるわけですが、メタボリックシンドロームの予防に良いとされる食品やサプリメントの紹介でPPT(ポリプチペド)という言葉を聞くことがあると思います。
プチペドとはアミノ酸が結合したものですが、その結合の数によりジペプチド、トリペプチド、ポリプチペドと呼ばれています。
ポリプチペドは結合しているアミノ酸の数が一番多く、通常は数十個のアミノ酸が結合している状態をいいます。
アミノ酸はメタボリックシンドロームの予防に深く関係していますから、サプリメントなどを選択する時の予備知識として持っておくとよいでしょう。
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ヘルスケアモール
ヘルスケアモールとは、2008年4月からはじまる『特定健康診査(特定健診)と特定保健指導』に伴い、今後注目を集めることが予想される『健康』をキーワードにした商品やサービスを一箇所に集めた商業施設のことです。
『特定健康診査(特定健診)と特定保健指導』は、メタボリックシンドロームの発見を目的とした別名メタボリックシンドローム健診である特定健康診査の受診と、そこでメタボリックシンドローム、または予備軍と判定されたものを対象に行う特定保健指導が、40歳から74歳までの全日本国民に義務付けられる制度のことで、特定保健指導を受けることになるメタボリックシンドローム、または予備軍の人は、健康指導された項目を確実に実施するための目標が設定され、実施していない場合、後期高齢者支援金が減算される可能性があります。
逆にしっかりと実施し、健康になってきた場合は、加算される可能性もあるため、ヘルスケアモールの需要が伸びることが予測されます。
2007年10月19日には、阪神電気鉄道が香櫨駅東側高架下に『美』『健康』『アンチエイジング』をテーマにした商業施設『香櫨館(こうろかん)』をオープンさせました。
(http://www.hanshin.co.jp/company/press/pdf/20070906.pdf)
そこには、ヨガ・フィットネス施設や薬膳菓子や健康料理を提供する健康カフェなどが入り、今後、『予防医学』を取り入れたクリニックが入り、2008年2月にグランド・オープンされる予定になっています。
2008年秋には静岡の熱海にsuUhaa(スーハー)熱海(http://www.suuhaa-atami.com/)がオープン予定。
suUhaa(スーハー)熱海は、体と心をリフレッシュする衣食住と遊の複合施設で、10階までの各フロアにメディカルとリゾートを融合させた新しいコンセプトのさまざまな施設が入る予定です。
今後、沖縄にも施設展開される予定になっています。
2008年12月には広島県福山市東手城に『東手城ヘルスケアモール』が開設予定。
特定保健指導 義務化
特定保健指導が義務化されることになります。
2008年4月より、『特定健康診査(特定健診)と特定保健指導』という制度が最近、問題になっているメタボリックシンドローム対策として始まります。
日本政府では、増え続ける医療費が問題になっていますが、いまや社会問題化しているメタボリックシンドローム(脳梗塞や心筋梗塞などの重病の原因とされる動脈硬化を引き起こす高脂血症や高血圧、高血糖のうち、ふたつ以上を併発している状態)は、将来的に更なる医療費の増大につながることが予測されます。
その増え続ける医療費に歯止めをかけるためには、メタボリックシンドロームの予防策に力を入れる必要性があると考えたからです。
医療制度の改革は小さなものを含めると、ほぼ毎年といわれるほど、頻繁に行われており、医療関係者にとっては日常的にものだそうですが、今までの医療制度改革は、医療費の個人負担の割合を見直すなどの医療費適正に関する方策がほとんどだったため、予防という部分に焦点を当てた今回の政策は、今までにない画期的なものといえます。
具体的には、40歳から74歳までの男女全員がメタボリッククシンドローム健診とも呼ばれる特定健康診査(特定健診)を受けることが義務付けられます。
特定健康診査は、生活習慣や行動習慣に関する問診、理学的所見などの診察、身長・体重・腹囲、肥満度、BMIなどの身体測定、血圧チェックと血液検査からなり、メタボリックシンドローム該当者や予備軍を発見することができます。
そこで異常が見つかった場合は、特定保健指導を受けることになります。
特定保健指導とは、医療機関や管理栄養士などから生活習慣病に関する情報や食事や運動などのを指導を受けることで、最高半年もの期間、指導を受けることがなります。
特定保健指導を受けることになるメタボリックシンドロームや予備軍と判定された者には、健康指導したことを確実に実施してもらうために目標が設定され、その達成状況により後期高齢者支援金が10%の範囲で加算されたり、減算されたりするインセンティブまでつくことになっています。